パイオニア・スクエア

鮮やかな色の花が風景にマッチ シアトル発祥の地であるパイオニア・スクエア。 ダウンタウン中心部で見られる近代的なデザインのビルとは対照的な古いレンガや石造りの建物が並んでいます。 これらの建物の多くは19世紀後半に建てられたものですが、現在でも現役で、ギャラリーやカフェなどとして使われています。
このエリアの最大の見どころは、シアトルの歴史を振り返るアンダーグラウンド・ツアーパイクプレイス・マーケットスペース・ニードルなどと 共に、シアトル観光の目玉としてフィーチャーされているツアーです。
そのほかにもこのエリアには、気軽に入れる小さな博物館や地元民の憩いの場となっている公園などがあり、ぶらぶら歩きにはもってこい。 古き良き時代に想いを馳せながら、シアトル名物カフェラテを片手にのんびりと散策してみてはいかがでしょうか。
パイオニア・スクエアには、お酒を楽しめるお店も多くあるため、昼夜を問わず人通りが絶えません。 しかしながら、日中でもかなり雰囲気が悪いところもあります。ひとり歩きをする時はじゅうぶん注意してください。 特に、メトロバス及びリンク・ライトレールパイオニア・スクエア・ステーション周辺(Yesler Way(イェズラー・ウェイ)から4th Ave.(フォース・アヴェニュー)、 James St.(ジェイムズ・ストリート)からS.Jackson St.(サウス・ジャクソン・ストリート)くらいまで)は、用がないのであればあまりうろうろしないほうがよいでしょう。

<ダウンタウンからの行きかた>
メトロバス
リンク・ライトレール
ウェストレイク・センター地下のトンネル・ステーションから、南方向へ行くバスまたはライトレールであれば、 パイオニア・スクエア・ステーション / Pioneer Square Stationに停まります。ただし、駅周辺の雰囲気はあまりよくありませんので、駅を出たら目的地へ直行するようにしましょう。所要時間約5分。
または3rd Ave.(サード・アヴェニュー)を南方面に走っているバスであればほとんどがこのエリアを通ります。 3rd Ave. & Columbia St.(サード・アヴェニュー & コロンビア・ストリート)辺りで降りて、海側へ歩きます。
徒歩… 5th Ave.(フィフス・アヴェニュー)を南に向かって歩き、Cherry St.(チェリー・ストリート)を 右に曲がり、1st Ave.(ファースト・アヴェニュー)まで出るようにするとよいでしょう。ウェストレイク・センターからなら所要時間約22分。 2nd Ave.(セカンド・アヴェニュー)や3rd Ave.(サード・アヴェニュー)からでも同じように行けますが、上記の通りのほうが比較的雰囲気がよいです。
ウォーター・フロントからなら、海沿いのAlaskan Way(アラスカン・ウェイ)を南に向かって(海を右手にする)道なりに歩いて行き、Yesler Way(イェズラー・ウェイ)まで来たら、 左へ曲がるようにするとよいでしょう。


パイオニア・スクエア / Pioneer Square
100 Yesler Way
Seattle, WA 98104
206-684-4075
http://www.seattle.gov/parks/park_detail.asp?ID=325
現在ではエリア名となっているパイオニア・スクエアですが、もともとは、1st Ave.(ファースト・アヴェニュー)とYesler Way(イェズラー・ウェイ)が交わる場所にある、三角形のような形の小さな公園の名前でした。 この公園は、パイオニア・スクエア・パーク / Pioneer Square Parkまたはパイオニア・プレイス / Pioneer Placeと呼ばれることもあります。
ここには、シアトルという名前の由来である、ネイティヴ・アメリカンの酋長シールスの胸像や、トリンギット族 / Tlingit制作のトーテムポール、ヴィクトリア朝のデザインが美しい鉄製のパーゴラがあります。
シールスの胸像は、1909年建立。それなりに大きいものを想像する人が多いのか「思っていたものより小さかった」という感想多数。 シアトル・センター近くのティリカム・プレイス / Tilikum Place(クリックするとグーグル・マップが開きます) にもシールスの像があるのですが、全身像のこちらのほうが多くの人が抱くイメージに近いかもしれません。
トーテムポールは高さ18メートル。実はこれは、アラスカ州の部族トリンギットから、シアトルの商業人たちが1899年に盗んできたもので、1938年に放火により焼失。 その後、シアトル市がトリンギット族に、代わりとなるトーテムポール制作を正式に依頼し、現在に至るというわけです。
鉄製のパーゴラは、1909年にケーブルカーの待合い所兼トイレの屋根として造られたものなのですが、2001年にトラックが突っ込んで大破するというアクシデントが発生。 翌年再建されましたが、その後も何回か違う車がぶつかりそうになったり、スーパー・ボウルの優勝で興奮したシアトル・シーホークスのファンに天井のガラスを割られたり、とさんざんな目に合っています…。
これらの由来については、アンダーグラウンド・ツアーで、ガイドから聞くことができます。
かつてトロリーの待合所だったビクトリア朝のパーゴラ トーテムポール


アンダーグラウンド・ツアー / Bill Speidel's Underground Tour
610 1st Ave.
Seattle, WA 98104
206-682-4646
http://www.undergroundtour.com
パイオニア・スクエア地区の歴史的建造物を保護するために奔走したシアトルの歴史家ビル・スパイデル / Bill Speidel氏(1912〜1988)が設立したもので、 1889年のシアトル大火(GENERAL INFROMATION参照)の後、忘れ去られていった地下の世界を巡るウォーキング・ツアーです。 地下の世界といっても途中地上に出たりもするのでできれば天気がよい日に、また足場が悪いところがあるので歩きやすい靴で参加しましょう。
ツアーのスタートは、パイオニア・スクエア(公園のほう)の向かいにある建物、ドク・メイナーズ・パブリック・ハウス / Doc Maynard's Public House。 シアトルの町づくりに尽くしたひとりであるデイヴィッド・スウィンソン・ドク・メイナード / David Swinson ‘Doc’ Maynardにちなんで名づけられた1890年代のsaloon(酒場)です。 ここでツアー・ガイドから約20分間のレクチャーを受けます。ジョークを交えておもしろおかしく話してくれるのですが、英語がまったくわからないと、この部分はちょっとつらいかもしれません。
ツアーの所要時間は約75分。予約は不要で、その場でチケットを購入します(インターネットでの購入も可能)。
私はもらっていないので詳細はわからないのですが、日本語で説明が書かれたパンフレットがあるという話を聞きました。
ほしい人はたずねてみてください(“Do you have a brochure (written) in Japanese?”のように聞けばいいです)。

<開催時間>
季節によって異なりますが、ツアーは1時間ごとに行っていることが多いようです。
上記公式サイト、またはチケット売り場で確認してください。

<料金>
大人$19
13〜17歳・60歳以上$16
7〜12歳$9
6歳以下無料

ここでチケットを購入 ツアーの始まりはレクチャーから かつてのホテルの看板が
地下に明かりをとるための天井。上を人が歩いています 昔のトイレ


オクシデンタル・パーク / Occidental Park
S. Main St & Occidental Ave. S
Seattle, WA 98104
206-684-4075
http://www.seattle.gov/parks/park_detail.asp?id=323
石畳の広場で、オクシデンタル・スクエア / Occidental Squareと呼ばれることも。
S Washington St.(サウス・ワシントン・ストリート)から入って、最初に出迎えてくれるのは、2体の向かい合ったトーテムポール(クワキウトル族 / Kwakiutolの歓迎のポーズをとる女性と、クマをあらわしたもの)。 左手には、太陽とワタリガラス、クジラの尾に乗った男性をあらわしているトーテムポールもあります。 これら4体のトーテムポールは、ワシントン州出身のアーティストであるデュエイン・パスコ / Duane Pasco氏の作品です。
奥には、4人の消防士のブロンズ像 / Seattle Fallen Firefighters Memorialが。 これは、1995年に付近で起きた火災の際に命を落とした消防士たちの実物大の彫像で、彼らだけでなく、過去に殉職した31名のシアトル消防隊員を慰霊するために彫られました。 そばの石碑には、消防士の名前と、この像の作者であるハイ・イン・ウー / Hai Ying Wu氏の言葉などが刻まれています。
オクシデンタル・パークではいろいろなイベントが行われることもありますが、そうでない時はいたって普通の公園です。 テーブルやベンチもあり、ハトにエサをあげる人、チェスに興じる人、遊ぶ家族連れ、談笑するビジネスマン…などさまざまな人々が見られ、地元民の憩いの場となっています。
※ホームレスが多いですが、夏季や週末の日中であれば観光客も大勢いるので大丈夫。ただし、周囲には常に注意を払ってください。
オクシデンタル・パーク 消防士の像


スミス・タワー / Smith Tower
506 2nd Ave.
Seattle, WA 98104
206-622-4004
http://smithtower.com
1914年に建てられた42階建てのこの白いビルは、建設当時ウェスト・コーストで一番高かったそうです。 35階は展望デッキになっていて、シアトルの美しい風景が楽しめます。また、同階にあるチャイニーズ・ルームと呼ばれる部屋も同じくらい一見の価値があるもの。 特に、細工を施された手彫りの天井がすばらしいです。 また、この部屋には中国の西太后から贈られたという椅子が置いてあり、独身女性がその椅子に座ると1年以内に結婚できるといういい伝えがあります (このビルを建てたライマン・コーネリアス・スミス / Lyman Cornelius Smith氏の娘がそれを実証したそうです)。
営業時間は下記の通りですが、貸し切りイベントなどの都合により予告なく閉鎖されることがあります。
※2015年は、改装のためクローズしています。
<営業時間>
毎日(4月〜10月)午前10時〜午後5時(4月と10月)、〜午後8時30分(5月〜7月)、
〜午後8時(8月)、〜午後7時30分(9月)
土・日(11月〜3月)午前10時〜午後4時
<料金>
大人$7.50
学生・60歳以上$6
6〜12歳$5
5歳以下無料

スミス・タワー


シアトル・メトロポリタン警察博物館 / Seattle Metropolitan Police Museum
317 3rd Ave. S.
Seattle, WA 98104
206-748-9991
http://www.seametropolicemuseum.org
シアトル警察の130年以上にも渡る歴史を学べる博物館。 ユニフォームやマニュアル、銃やバッジなど…警察官の所持品が長い年月を経てどのような変化をとげてきたのかが、 関連書類や写真からだけでなく、実際に使われていたものを見たり触ったりすることで学ぶことができます。
ユニフォームや防弾チョッキなどを身につけられるコーナーもあり、ユニーク。子ども向けですが、まあ大人でもやりたければできなくはないかなという感じです。
博物館としては小規模で、入場料も比較的安いので、気軽に入ってみてください。


<開館時間>
火〜土午前11時〜午後4時
日・月休館

<入場料金>
大人$4
12歳以下$2
シアトル・メトロポリタン警察博物館 シアトル・メトロポリタン警察博物館 シアトル・メトロポリタン警察博物館


クロンダイク国立史跡公園 / Klondike Gold Rush National Historical Park
319 2nd Ave. S.
Seattle, WA 98104
206-553-7220
http://www.nps.gov/klse/index.htm
アメリカにある国立公園の中ではかなり小さなこのクロンダイク国立史跡公園。 公園といっても建物の中にあり、カナダのユーコン準州クロンダイクで19世紀の終わりに始まったクロンダイク・ゴールド・ラッシュに関する資料や写真が、比較的わかりやすい英語の説明とともにディスプレイされています。
クロンダイクで初めて金鉱が発見された翌年の1897年、たくさんの金(きん)を積んだ船がシアトルに入港。それ後、全米各地から多くの人々が一攫千金を夢見てクロンダイクに向かったのですが、その際に必要な物資調達の中継地点になったのがシアトルなのです。 実際に金を手にすることができたのはひと握りの人たちで、ゴールド・ラッシュ・ブームはやがて終焉を迎えますが、そんな当時の様子がよくわかる内容の展示になっています。 夏季の午前10時と午後3時のみですが、スタッフによる砂金の採りかたのデモンストレーションもあります。


<開館時間>
毎日午前9時〜午後5時

<入場料金>
無料


ウォーターフォール・ガーデン・パーク / Waterfall Garden Park
219 2nd Ave. S.
Seattle, WA 98104
206-624-6096
http://www.pioneersquare.org/go/waterfall-garden
パイオニア・スクエアにある小さな公園。柵と木々に囲まれているのでわかりにくく、少し入りにくいですが、一歩中に入ると 水音のする癒しの空間が広がっています。椅子やテーブルがあり、ひと休みするにはちょうどいい、小さなガーデンです。

水音だけが響く静かな空間


参考サイト

http://www.seattle.gov/parks/park_detail.asp?ID=325
http://www.nps.gov/nr/travel/seattle/s26.htm
http://www.kpluwonders.org/content/whats-all-totem-poles-washington
http://www.lonelyplanet.com/usa/seattle/sights/parks-gardens/occidental-park
http://www.seattle.gov/fire/firefighting/fallenFFMemorial.htm" target